特殊弁・バルブの製造開発は有限会社ティー・エイチ・アールにおまかせください。
有限会社ティー・エイチ・アール
バルブについて

バルブの機能は「流れを止める」「流れ方向を一定にする」「流量や圧力の調整」の3つに大別されます。使用目的に応じて様々なバルブがあり、それぞれのバルブに長所・短所があります。
特殊バルブ設計・製造にも定評があります。お気軽にお問合せください。
■玉形弁
ボディが丸みを帯びているので「玉形弁」「グローブ弁」(globeは球体という意味です)と呼ばれています。中を通る液体や気体(これを流体といいます)の流量を調整するに優れているのと同時に、流体の流れをきっちり止める性能も高いため「ストップバルブ」と呼ばれることもあります。
●長所
流体の流れる量を調整することに優れている。
流体をしっかりと止める性能が高い。
●短所
急な開け閉めができない(ハンドルを何回も回さないといけないので)。
流体が通り抜ける道(流路)がまっすぐではなく、流れの勢いが弱まってしまう(これを圧力損失といいます)ので、流体を排出したい時には不向き。
■仕切弁
「ゲート弁」とも呼ばれています。流路がまっすぐなので圧力損失も小さく、完全に開けた状態で流体を勢いよく流すか、あるいは、完全に閉めきって流体をきっちり止めるかの目的で使用されます。中間開度(弁体が半分だけ流路に出ている状態)で流量を調節することはしません(チャタリングというトラブルを招きます)。
●長所
流体をガッチリ止める性能がとても高い。
●短所
急な開け閉めができない(ハンドルを何回も回さないといけない)。頻繁な開け閉めにも不向き。同じく流路がまっすぐなボール弁と比べると背丈が高くなって場所をとる。中大口径の場合はバタフライ弁に比べて重く、大きくなる。

■ボール弁
孔(あな)の貫通したボールが弁体となっているバルブです。この孔の向きを管路に合わせれば流体が通りぬけて、くるっと向きを変えれば流体を止めることができます。この操作を、レバーを90度動かすだけで行えるのがボール弁最大の利点です。
●長所
急な開け閉めができる(但し、ウォータハンマには要注意)。ボール内の流路の形を変えて作れば、簡単に三方弁にすることができる。ボディをコンパクトにできる。

●短所
流量調整には不向き。基本的に中間開度では使用しません。
ボールを支える弁座という部位を樹脂で作ることが多いので、高温(200℃以上)の流体には不向き。
■バタフライ弁
輪っかの中の円板(これが弁体)を90度回転して開け閉めができます。ボール弁と異なり、バタフライ弁は中間開度での流量調整機能にも優れています。また、幅をとらず、省スペースで設置できるのが利点の一つです。
●長所
急な開け閉めができる(但し、ウォータハンマには要注意) 。
省スペースで設置できる。
流量調整ができる。
●短所
弁体に接する弁座(シート)がゴム素材でつくられている一般的なバタフライ弁は、高温・高圧の流体には不向き。その場合は、シート素材をメタルにするなどして対応します。
他にも「逆止め弁」や「ダイヤフラム弁」といった種類もあります。また、全開または全閉のどちらかの状態のときだけ使用するバルブを「ON-OFF弁」と呼ぶことがあります。
引用:一般社団法人日本バルブ工業会HP